2014年2月17日月曜日

太陽光発電ファンドが上場

不動産ファンド運営のいちごグループホールディングスは、2014年度をメドに太陽光発電施設に投資するファンドを上場させる。当初の資産規模は70億~80億円程度を見込んでいる。来年度中にも東京証券取引所が開設する見通しのインフラファンド市場の第1号を目指す。
と言うことです。いちごHDも頑張りますね。

ただ、このファンドの注意点があります。それはファンドの収益は「固定価格買取制度(フィードインタリフ)」によって支えられているということ。

なにそれ?と言う方は「フィードインタリフ制度(固定価格買取制度)のルール」や「フィードインタリフとは」とかをご覧ください。

要するに、電力会社が太陽光発電で発電した電力を一定期間高い値段で買うよというお話。

42円/kWhでの買い取りからスタートしており、当初その契約でスタートしたら20年間はこの価格で買取をしてもらえます。(2013年度は38円/kWh)

このポイントは、買取期間終了後の話。現状だと20年後には買い取り価格は100%下がります。となると当面の間は収益性が見込めるけど20年後には一気に収益性が低下する案件になるんですよね。

あと、機械的な寿命も20年後にはきてそう。
となると、明らかに価値が逓減していくファンドなんですよね。当然REITも物件価値の低下はあるけど太陽光よりもそれは遅いはず。

果たしてこういう状況で太陽光発電ファンドはうまくいくのでしょうかね??

グローバルソブリンが減配

毎月分配型の投資信託として人気のグローバルソブリン(通称、グロソブ)が配当金(収益分配金)を下げると発表しました。
グロソブは1月に分配金を従来の35円から過去最低の20円に引き下げた。

割合に換算するとかなり大きな引き下げとなります。

以下担当者のコメント
 「長期的な視点でみると、組み入れている米国債などの金利が歴史的な水準に低下している。利回りによる収入が減るなかで基準価格に対する分配金の比率が 8%と高くなり、『分配金の支払いで基準価格が上昇しにくくなっている』という投資家の声が目立つようになっていた。分配金の支払いによる基準価格の下落 を小さくし、安定的な運用資産の成長と分配金の支払いの継続性を重視する必要があると判断した。分配金の支払い方針が変わったわけではない」

この辺はグロソブだけじゃなくて大半の分配型ファンドにいえることで、結局タコ配になっているわけです。このあたりは「分配金は利益ではない、投信の落とし穴」なんかも参考にしてもらえばわかるかと思います。

とにかく何が言いたいのかと言うと、配当(分配金)だけにとらわれずに本質を見るべきなんですね。本質と言うのはトータルリターンなわけでございます。