2013年12月29日日曜日

投信ブロガーが選ぶ投資信託ランキング2013と実際の売れ筋ランキングの違い

2013年12月19日に、「「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2013」の表彰式&トークライブが「エッサム神田 本社ビル4階 こだまホール」で開催されました。
このとき発表された投資信託のランキングと実際の売れ筋とを比較してみたいと思います。

1位.VT・バンガード・トータル・ワールド・ストックETF 0.3%
2位.ニッセイ日経225インデックスファンド 0.2625%
3位.結い2101 1.0500%
4位.外国株式インデックスe 0.5250%
5位.ひふみ投信 1.0290%
6位.ニッセイjリートインデックス 0.3518%
7位.EXE-iグローバル中小型株株式 0.5155%

という形です。それで、実際に販売されている投資信託(窓口等)のランキング上位を見ていきます。以下は三菱東京UFJ銀行での投資信託ランキング(6ヶ月)です。

1位:フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド 1.4700%
2位:新光US-REITオープン(愛称『ゼウス』) 1.6065%
3位:米国エネルギーMLPオープン(毎月決算型)為替ヘッジなし(愛称:エネルギー・ラッシュ) 1.1340%
4位:ダイワ高格付カナダドル債オープン(毎月分配型) 1.3125%
5位:JPMジャパンマイスター 1.7325%

見事に一致しません。
理由は簡単で投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2013の上位ファンドはいわゆるインデックスファンドが大半。これはは手数料(販売手数料や信託報酬)が安いファンドなんです。
そういうファンドは売っても証券会社や銀行などの販売会社にとってはメリット薄いので、手数料の高いアクティブ系ファンドが販売上位を占めることになるわけですね。

ちなみに、ファンド名の右側の数字は「信託報酬」の金額です。
 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2013の上位ファンドの大半の販売手数料はノーロード(無料)ですが、下のランキングはほとんど1~3%程度の手数料がかかります。

 投資信託の手数料とファンドの選び方については「投資信託と手数料」や「投資信託を銀行窓口で買ってはいけない」などをぜひご一読ください。

2013年12月21日土曜日

天才の投資能力、リスクに対するリターンの大きさ

リスクに対するリターンの大きさを示す指標に「シャープレシオ」と言うものがあります。
シャープレシオというのは、投資においてとったリスクの大きさに対するリターンの大きさを示すものです。より少ないリスクで大きなリターンを挙げるものほど高くなります。
言葉の意味について詳しくは「シャープレシオとは(用語集)」や「シャープレシオで投資信託比較」などをご覧ください。

米国を代表する投資家「ウォーレンバフェット」の過去の投資のシャープレシオが非常に優秀だったと言うことが話題になっています。

NBERが今週発表した資料によれば、上場から30年以上経過した全ての米国株を1926-2011年にわたり調査した結果、バフェット氏の1976年以 降のシャープレシオは0.76と、米株式市場(0.39)の約2倍だった。また同氏のシャープレシオは、設定から30年程度経過した196本の米投信全て を上回った。米投信196本のシャープレシオの中央値は0.37。 

 ということです。やっぱり天才はすごいなぁという形になりますね。また、個の記事での注目は米国株式市場のシャープレシオが0.39で、投資信託の中央値が0.37ということ。

これはインデックス投信(指数)に投資の優位性も表しているということになります。
こちらの記事もどうぞ「アクティブファンドとインデックスファンドの違い

2013年10月23日水曜日

NISA口座で投資信託を買うならどんな投信がいい?

NISAが2014年1月からスタートします。
これを受けて投資信託などの投資を検討する方も多いのではないでしょうか?

そんなNISA口座で投資信託を買う場合の注意点をまとめました。
ちなみに、NISAって何よ?と言う方は「NISAのまとめ」の記事が参考になるのでそちらをご覧ください。

 1.毎月分配型はダメ
基本的に分配金も非課税となりますが、そもそも毎月分配型の多くは、税金がかからない特別分配金となることが多く、せっかくの非課税枠が無駄になります。

2.できれば無分配型がおすすめ
基本的には分配金を出さずに元本が成長するタイプの投資信託がいいです。複利効果が働く上、非課税枠の消費もありません。再投資タイプは非課税枠を新規に消費してしまいます。


NISA実施を控え、運用会社ではNISA専用の投資信託を開発するところもあるようです。
(参考:NISAを見越した投資信託が増加

上記のような注意点を踏まえた構成になるかと思うので、NISAに投資をしたいと言うときはそのあたりを考慮しましょう。


2013年7月1日月曜日

買ってもいい投資信託ってどんなファンド

じゃあ、投資信託って絶対に買ってはだめなの?という話になるんですが、投資信託の中には買ってもいいものは多数あります。でも、それを探すのが難しいわけです。今回は買ってもいい投資信託ってどんなファンドなのかを紹介します。

投資信託はどんな人に向いているの?

投資信託という商品は基本的に仕組み自体は初心者向けであるのに、実際の販売スタイル(窓口での販売)から、初心者はカモにされてしまいます。結果として投資信託を買ってもいいのは、投資上級者になってからという矛盾が生じているのです。

2013年6月30日日曜日

投資信託の管理手数料(信託報酬)は見落とすな

投資信託のコストの中でも、販売手数料よりも大切だと思うのがこの管理手数料(信託報酬)です。前のエントリーで投資信託を買うときにかかる「販売手数料」について説明しましたが、今回は投資信託の保有にかかるコストである管理手数料(信託報酬)を見ていきます

投資信託の高すぎる販売手数料

販売手数料というのは投資信託を買うときにかかる手数料です。投資信託は銀行、証券会社で買うことが出来ますが、その時、銀行や証券会社が受け取る手数料です。

窓口で投資信託を買うとカモにされる

投資信託は「投資初心者に最適!」などとマネー雑誌や金融機関のウェブサイトなどで紹介されています。でも、それを真に受けて、よしそれじゃあ、はじめての投資で投資信託でも買うか!じゃあ、銀行(証券会社)の窓口に相談だ!それ野村に聞いてみよう。ってのは絶対にダメです。

投資信託はコストが高すぎる

投資信託を買ってはいけない理由の最大のポイントがこの「手数料」。株式投資の取引コストは自由化移行、ネット証券の普及などによって急速に進みましたが、投資信託は高いままです。